- DATE : 2009.05.01
- CATEGORY : 看板ウォッチング
タグホイヤーのサイン
リニューアルした銀座のタグホイヤーのサインを見てきました。
この物件はあるクライアント様から見積もり依頼をいただいて、受注がかなわなかった物件だけに残念です。
この手の計画はサインと造作の境界が曖昧で、光る壁や光るボーダーラインなど、看板専門業者にとっては製作やコストの面で悩むところです。
今後の勉強のためもあり、出来上がり具合を観察してきました。
まずはLEDの表面発光サインですが、大阪の某メーカーさんの製品だということは一目瞭然です。
これまでは、光る文字といえばネオンでしたが、LEDが登場して以来、この手のサインは進化を続けています。
従来は単品受注製作であったサインが、メーカー品というように姿を変えた影響で、看板専門業者はこれの取り付けのみが仕事となってしまい、仕事の面白みが無くなってしまいました。
不平を言っても始まりませんが、これも世の常、メーカーさんもし烈な競争で大変な状況でもあるようです。
こちらはオーソドックスな間接照明式の文字です。
これだけ大きいとネオンも入りますが、おそらくLEDでしょう。
こういったものは完全にサインなので、我々の専門分野です。
特徴的なのは、この三角形を成す照明ボーダーです。
メンテナンスのことを考え、カバーは外れる構造である必要から、小刻みに設けられたビスが気になりますが、仕方がないでしょう。
仕上げの精度はかなり高いように見えました。
防水や汚れや建物との取り合いを考えると、看板屋にはちょっと厳しい仕事です。
けれど、看板屋も看板にとどまらず、何でも出来るようでないと、生き残れないのかもしれません。