- DATE : 2010.03.02
- CATEGORY : 看板ウォッチング
江戸時代の看板
熙代照覧(きだいしょうらん)という絵巻物が、三越前駅の半蔵門線と銀座線のあいだの連絡通路に展示されています。
これは江戸時代の日本橋の様子が詳細に描かれた巻き物で、見ているちょうどその場所の今と昔を対比することができます。
この絵巻物の下には解説が書かれていて、より一層当時の様子を理解することが出来ます。
見ていますと、どうしても絵の中の看板にばかりに気が向いてしまいます。
看板屋の性みたいなものでしょうか...。
現代で言うところの、「ポール看板」、「袖看板」、「スタンド看板」それに「アドバルーン?」的なものも見受けられます。
「呉服物品々」の看板は支柱で立ててありますが、転倒防止用の綱のようなものが見えます。
看板自体に庇が付いているのは昔の看板の特徴みたいです。
「きせる屋」の看板は絵が描かれています。
道路にはスタンド看板が置かれていますが、和紙貼りで灯りでも入りそうな形です。
竿先に布や笠のようなものが吊るしてあるのは、遠くからお店をアピールするための看板でしょうか。
日本橋付近は人でごった返していますが、神田方面へ移ると若干人通りが減ってきています。
そこでこんな背の高い看板を出しているのでしょう。
じっくり見ていると面白く、時間が欲しい気がしました。