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DATE : 2010.08.10
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東洋大学のねじれサイン

2010.08.10_1.jpg
東洋大学の川越キャンパスで見たコンクリート製の自立サインです。
建築の材料としてメジャーなコンクリートの特徴は、強度と自由度でしょうか。
もともと粘性の材料を固めるため、当然のことながら自由な形状にすることが可能です。
ところが、コンクリートを固めるためには型枠というものが必要で、建築の世界では経済性も重要なので、平坦な板の型枠によって、真っ直ぐな壁を成すことが大半です。
金型のようなものがあれば、複雑な形状のコンクリート個体が可能ですが、それなら石を彫刻したほうが早いでしょうか。

東洋大学のサインに話は戻りますが、立方体がグイっとひねったような形をしています。
型枠の板を反らせして作れば、こんな形状のサインも可能ですが、実際にはそう簡単に造られたものではないと思います。

それにしても、冒頭で述べたように、コンクリートの形状は自由度が高いといいつつも、我々は実際には直角の硬そうな壁ばかり見ています。
そのせいか、このようにねじれたコンクリートを見ると、硬いモノが柔らかく見えるという錯覚に陥ります。

2010.08.10_2.jpg

ponko