「寄贈」という文字が看板に書かれているのは珍しいと思い、今回は2つご紹介します。
寄贈と書かれた身近なもので、筆者が思い浮かぶ物は時計や鏡。
お店を出した時の記念や協賛として〇〇寄贈と書かれている品をよく見かけます。
しかし看板では珍しい。
上の写真は居酒屋さんのメニュー看板の端に寄贈した会社名が入っています。
こちらの会社は看板屋さんかと思われます。
一方、下の写真は財団法人の袖看板の底に堂々と寄贈者の名前が記されています。
こちらは財団の功労者など個人が寄贈したものと想像します。
看板は広告の役割を持ってますから、広告主より目立たない程度であれば協賛側の宣伝効果も多少期待できそうです。
看板オーナーの初期投資を抑えるアイデアと成り得るかもしれませんね。
社長
石川県金沢市へ出張で出かけてきました。
当時まだ県をまたいでの移動自粛の最中の時期でした。
観光名所の豊富な土地にも関わらず、海外からの観光客はもとより人通りの少ない雨続きの二日間、宿泊ホテル周辺をこっそりサインウォッチングしてきました。
足を止めたのは畳屋さんの正にそのものの暖簾。
畳の表面を暖簾の形に加工したもので、印刷ではなく、ホンモノでした。
ほかに看板はなく、伝統的家屋が街並みに自然と溶け込んでいました。
社長
会社の隣駅に最近オープンしたばかりの有名なパン屋さんを覗いてきました。
その名もなんと、真打ち登場!
なんてインパクトのある店名でしょうか。しかも暖簾には店名ではなく、ンパの文字。
清い、清すぎる。シンプルイズベスト。
パンは2種類の食パンのみ。いさぎよし。
価格は二斤分でプレーンが800円、レーズン入りが1000円也。強気!
ところで真打とは落語界のことばで、寄席などに一番最後に登場する資格のある実力者という意味。
どもまでも強気だ。
結局、800円のパンを一つ買い求めましたが、紙袋がまた強烈で、周囲から見られてる感がハンパない。
袋の脇には「高級食パン専門店」と大きく書かれ、優越感よりも、恥ずかしさのほうが上。
で、お味のほうですが、モチモチ触感で大変おいしゅうございました。
社長
先日、『超看板展』という展示を見に行ってきました。
ネオンベンダー、グラフィックデザイナー、建築家など数名の異なる職の製作者による看板の小規模展示でした。
看板業を営んでいると、ついつい売上重視となったり、単純な販促ツールと捉えてしまいがちですが、
実は看板とは店などの表情を表す大変個性的な存在であると言えます。
看板自体は小さくても、店主や作り手の思いや拘り、遊び心などの要素を込める余地が大いにあるものです。
そんな看板の価値を再認識させられる展示会であり、主催者とも話が盛り上がりました。
作品の一つに、写真のようなネオンが飾ってありました。
これは店の看板という感じではありませんが、スイッチのON/OFFで遊べる作品です。
側面に切替スイッチがあり、アルゴンとネオンを別々に点灯させることができます。
ネオンは赤く光るネオンガスと青く光るアルゴンガスと、ガラス管の色の組合せで色々な色に光らせます。
それぞれのガスでどんな色を出すのか、そんな実験ができる作品で面白かったです。
社長
池袋西武のショーウインドーにネオンアートが出現しました。
これはクリスマス用に描かれたアート作品の一部分で、実は建物壁面30mにわたり表現されています。
壁はまるで落書きのような演出によって一瞬ハッとしますが、よく見るとサンタがいたりしてかわいらしい。
夜になると3カ所のショーウインドーのネオンがキレイで、思わず立ち止まって見入ってしまいます。
もうしばらく見ていたいのですが、残念ながらクリスマスまでのようです。
社長