少し歴史を感じさせますが、何の変哲もなさそうに見えるコーヒー店の看板に思わず足が止まりました。
文字と文字の間を渡っているのはネオン配線です。
このように外側に意匠とは関係のないものが露出している状態はキレイとは言えませんが、ネオンの特徴だからしかたありません。
ネオンは夜間光った時の美しさが勝るので、昼間の状態はさておくというのが昔の常識。
さて、ネオン文字でオーソドックスな仕様といえば、板金で作った文字にネオン管を仕込み、正面をがら空きにする見せ方と塩ビ板を被せる見せ方とがあります。
写真の看板は板金ではなく、塩ビ板で文字本体も作っているように見えました。
断言は出来ませんが、質感がなんとなく鉄じゃない感じがしたのです。
だとすれば結構珍しい看板ではないでしょうか。
ネオンは高圧電流ですから、いくらがい菅で被服していても、製作上も保守上も面倒では?と。
少なくとも現代ではこういう造りはないですね。
この真相を確かめるために、近く夜間点灯状況を見に行かねばなりません。
社長
東京駅近く、京橋のビル街にオンキョーのショールームがありますが、先日通ったら外観が変わっていました。
どうやらギブソンのショールームになったらしく、大きなギターの造形物が看板として1階上部の壁面に取り付けられていました。
ギターのことは全く無知なので、ショールームの説明は省きますが、この造作ギターが結構精巧な造りだったので見入ってしまいました。
張りぼて感は全く感じられず、しっかりした造りです。さすがギブソンブランド!(知りませんが)
よーーーく見ると、弦は全ねじボルトで表現しているようで、ありきたりの材料なのに本物っぽく見えるところに面白さを感じました。
余談ですが、このビルの向かいにある国際確認検査センター様には看板の工作物確認申請でいつも大変お世話になっています。
社長
以前ブログで「夜限定の広告」というタイトルで原宿の広告を紹介したことがあります。
広告板では稀な"影絵"を使った面白いもので、夜間に照明が当たると絵が浮かび上がる仕組みでした。
その時見たのは昼間だったので、あらためて夜見に行くつもりでしたが、いつの間にか撤去されていて残念な思いをしました。
最近、その広告の夜景写真を見る機会があり、「こんな感じに見えるのか」とようやくスッキリすることが出来ました。
欧米では意外性のある広告が結構多い気がするのですが、日本ではあまり見かけません。
限定された枠の中でいかに見ている人にインパクトを与えるか。
そういう工夫の詰まった広告がもっと増えれば街歩きも一層楽しくなるのではないでしょうか。
社長
かばん屋のアイアンワークの突き出し看板です。
西洋の歴史観光都市で見かけそうなサインだと思いませんか。
実は茨城県水戸市のとある商店街でウォッチングしたものです。
シンプルな鉄棒だけでカバンを立体的に表現している点が面白いです。
この商店街には他にも鉄製の看板が幾つかあり、もう一点金物店のものをご紹介します。
やかんと何か丸い器のようなデザインが鉄の丸棒で表現されています。
写真ではわかりにくいですが、各々のパーツが立体的に繋がっていて、面白いつくりです。
看板単体で見ると面白いのですが、商店街全体として眺めると統一感に乏しい印象です。
商店街はいまだもって厳しい。。。
社長
たまたま通りかかったお店に三種類のサインが表示されていました。
韓国料理店なのですが、時間帯によってランチ、カフェ、ディナーとそれぞれ別々のサインが掲出されています。
最近は一つの賃貸スペースに昼夜異なるテナントを入居させて、空き状態を無くすなんて方法もあると聞きます。
しかしよく見るとここはそれぞれに同じ名前が入っていますので、入居オーナーは同一。
なのに時間帯によって店名を分けているのはどうして??
責任者やシェフが入れ替わるのでしょうか。
気になりましたが先を急ぐゆえ、客として確かめるまで至りませんでした。
社長