最近、ビルの屋上広告塔がめっきり減りました。
景気の低迷も大きな理由の一つでしょうが、ウェブ広告へのシフトをはじめ媒体の多様化、広告効果の問題、都市景観の問題なども考えられます。
また、ビルの建て替えが進み、高層化するにつれて、視認しにくくなったという環境変化もあるでしょう。
「屋上が目立たないなら、地上だ!」とばかりに主張する看板を新宿で見ました。
これはイベント用か宣伝用のリムジンの車庫で、その低い車庫の屋上に巨大な広告塔が乗っています。
おまけに自立型袖看板も1基付属していて、車庫なのか広告塔なのか用途不明の建築物と化しています。
ここの位置ならバッチリ見えるのは確か。
歌舞伎町の方に進むと、またまた巨大広告塔。
路地っぽい場所なので遠くから見せるというものではなさそうですが、デカいです。
更に、駐車場をぐるりと覆い隠すかのように立っている歌舞伎町らしい内容の広告。
なぜか一本だけ支柱がびゅっと伸びて、袖看板が取りついていました。
しかしこれらの物件は建物に付属していないという扱いだと、面積規制などには引っかからないのでしょうか。
社長
2月の頭に仙台へ行ってきました。
駅前商店街を歩いていると、「おや?」
アップルストアとJINSが隣り合っていて、外観の形がぴたりと一致。
一体の建物ならわかりますが、別々の建物だったような。
お互いの企業がどのような関係なのか、あるいは大家さんとの関係はわかりませんが、珍しいパターンな気がします。
社長
いかにも野球ファンが集いそうな焼き鳥居酒屋です。
暖簾として店頭に吊るされているのは球団グッズのタオル。
一応上三分の一は縫ってあるようで、暦とした暖簾です。
しかし各球団のタオルのサイズに微妙な差があり下部がデコボコです。
特に巨人軍のものは振り回す関係で細かったり短かったりと。
球団ラインナップからするとパ・リーグ加盟球団のファンは気安く暖簾をくぐれないお店です。
社長
- DATE : 2016.02.19
- CATEGORY : 社長のコラム
2月18日に板橋区景観シンポジウムが開催されました。
主な内容は屋外広告物に関する基調講演とパネルディスカッションで、たまたまご縁があり私がパネラーの一人として招かれての参加でした。
公益社団法人全日本ネオン協会に加盟している看板屋ということから、「業界団体・業者」の立場として選ばれた次第です。
地元板橋区で経営している会社なので、この縁にワクワクドキドキしながらの登壇でした。
このようなシンポジウムはいつも聞く側だったので、話す側の勉強をするためにまずは同様のシンポジウムに参加してみました。
ちょうどいいタイミングで仙台市と新宿区で景観シンポジウムが開催されている情報を得て早速傍聴してきました。
どちらも基調講演とディスカッションがあり、大いに参考になりました。
調べると広告や景観に関するイベントが今全国各地で多数開催されていることも分かりました。
そういう機運のようで、日本社会が以前より成熟したように感じられます。
次に何回か街歩きをしてみました。
「気になる看板」を紹介するというお題も頂いていたので、いつものように看板ウォッチングです。
地元でもこんなにじっくり練り歩いたのは初めてです。
そんななか、一日は区の都市計画課の方の案内で基調講演の先生と一緒に街歩きをしたのは楽しかったです。
板橋区のことを色々と教えてもらい得した気分です。
そして迎えた本番。
100名くらいの方が聞きに来られていたでしょうか。キンチョーです。
持ち時間が少なかったので少々早口になってしまいましたが、何とか役目を果たすことができました。
自分の話はさておき、登壇した多彩な顔ぶれの方々の話が興味深く、楽しんでしまいました。
「送り手と受け手の想いが通じ合う屋外広告」という大きなテーマがありましたが、
このような催しなども活用しながら、一人ひとりが勉強してセンスを磨くことが大事なんじゃないかな、と思った次第です。
街歩きをしてみて、私が気になった看板を紹介します。
いきなりインパクトある写真ですが、黄金のワニが駐車場看板に乗っかっている光景です。
これ、スーパーマーケットのオブジェではなく、併設の洗車場のマスコットです。
わりと閑静な住宅街なのでビックリしました。
昔宿場町だった板橋仲宿商店街の酒屋さんです。
すごくシックでいかにも宿場町という雰囲気が出ている良いファサードなのですが、
残念ながら両脇の建物との調和が...。
両隣のテナントさんにも頑張ってもらいたいものです。
最後はこのハデハデな店舗の看板。
景観では度々物議をかもしだすんですが、私にとっては思い出深い良い看板。
なぜ思い出深いか、それは内緒です。
社長
住んでいる町を散歩中に見つけた屋上広告塔です。
4階建ての賃貸アパートかマンションかの屋上に立派な看板が立っていました。
その名も「ブルーハイツ峰」
壁面に付けることはあっても、屋上にわざわざアパート名を掲げるのは珍しいなと思いました。
よくよく見ると、屋上にありがちな高架水槽の台座を上手く利用したのかな?とも考えられます。
どことなくレトロな感じもして、思わず写真に納めてしまいました。
社長