銀座の老舗着物店のサインです。
ご縁があり当社でサイン製作を一部お手伝いさせていただいたお得意先様です。
サインのベースに対し屋号を右下に寄せてデザインされています。
ほかの店舗も同じデザインです。
いつも、この余白のバランスが絶妙だなぁと感じます。
単純に発想してしまうと、文字はベースの中央と考えがちなんですが。
先日お店の前を通りかかったら、このサインの余白部分に装飾が施されていました。
そうか、こういう余白の使い方もあるんだなぁと、また新たな発見でした。
社長
昨年、オランダとデンマークを訪れた際、興味のあるネオンに着目しながら街歩きをしました。
先回のブログでも欧州のネオン事情について少々紹介しましたが、その第二弾です。
ネオンサインの数は少ない国でしたが、そもそも広告や看板自体が少ないので、そんなものだと思います。
しかし夜となると日本とは違い、街はかなり暗いので、少ないネオンも際立ってきます。
ネオンはやっぱり周囲が暗い場所で魅力を発揮するものだと改めて感じました。
写真で分かるように、電極に黒いゴム管のようなカバーが着いています。
これは日本では見かけません。
日本のネオン職人に聞いてみたところ、電圧が日本より高いため、保護材ということでした。
そしてこれも日本では少ない技法ですが、電極を壁やサインの中に突っ込んでいるものを沢山見かけました。
これも高圧であるがための保護目的だそうです。
そして最後の写真は色の違うネオン管を継ぎ足したものを曲げて作られた銀行のサインです。
わざわざそのような技を使わなくとも、シートや着色で出来ないのか?と思いました。
これはかなりアッパレな作品ですが、ネオンが切れた際の再制作が大変です。
因みに日本の職人さんの話では、この技はネオン管の接手からガスが抜ける可能性があるため、積極的には行わないそうです。
社長
オランダとデンマークを見て回った際、特に注目していたのがネオンサインです。
ネオンは我が国日本で独自の発展を遂げましたが、今はかつての旺盛もどこへやら。
日本は文化的に職人技を重んじて継承する面と、スクラップ&ビルドや流行でコロコロと姿を変えるという面を持ち合わせています。
ネオンは実は職人技と言えるのですが、看板の光源としての工業製品であったために、LEDという新技術の出現で影がすっかり薄くなってしまいました。
ネオンの光り輝く諸外国といえば、香港やラスベガスを思い浮かべますが、こちらも年々LEDに変わってきているようです。
今回訪れたヨーロッパはどうなのか、興味深々でした。
二か国を見てみて、「結構ネオンが多い!」と一瞬胸躍ったのですが、やはり事情は他の国と同じみたいでした。
コペンのデザイン事務所に勤務する若者の話では、ネオンはオブジェとしての需要があるだけで、曲げ職人はわざわざドイツから来ているような状況と聞きました。(ホントでしょうか?)
ネオンが多いと感じたのは多分私の錯覚で、両国ともサインや広告自体が少ないので、逆にそう感じたのだと思います。
前段が長くなりましたが、そんなオブジェとしてのネオンを2点紹介しましょう。
まずはコペンハーゲンセントラル駅のデジタル時計です。(上の写真)
ノルウェーのオスロにも同じような時計があったようです。(現存するかは不明)
もう一点はビルの角にデザインされたネオンの温度計です。(下の写真)
古くからあるこのビルはかつて全体がネオン装飾やネオン看板でにぎわっていましたが、現在はネオンが残るのは温度計部分のみです。
この日の気温は9度でしたが、下はマイナス20度から、上には30度の数字がありません。(さすが北欧)
古いものを何とかメンテしているらしく、残念ながら先は長くない気がしました。
次回、もう少しネオンに触れたいと思います。
社長
- DATE : 2016.11.21
- CATEGORY : 会社のイベント
当社の地元板橋にある北豊島工業高校からインターンシップの生徒さん2名を三日間お預かりました。
二年生ということで、これからの進路を考えるうえで、就労体験は貴重な経験となりますね。
当社は業態でいえばメジャーではない「看板屋」ですから、進んで選ばれる体験先ではないようです。
当社に来た生徒さんの専攻科目は通信系と電気系なので、思った先と違っていたかもしれませんね。
おまけに当社では作業らしい業務がほとんどなく、体験させられることが見当たらないのには苦労しました。
社内では社員のデスクワークの様子を横から観察してもらったり、切り文字制作の体験をしてもらいました。
あとは天気もよかったので課外授業です。
当社の施工事例を案内しながら、社長の小難しい話を聞いて過ごしてもらいました。
それにしても16歳の生徒さんにわかりやすく説明するのは結構コツがいるもので、こちらも良い経験となりました。
彼らが就職するときには、良い会社と出会うことができれば幸いに思います。
切り文字体験では好きな言葉を加工してもらいましたが、二人ともゲームキャラか何か。
イマドキって感じです。おじさんには全く??でした。
社長
- DATE : 2016.11.17
- CATEGORY : 社長のコラム
所属している協会団体が開催する海外視察旅行に参加しました。
渡航先はオランダとデンマーク。
約一週間の視察では様々なものを見たり、体験したりすることが出来ました。
両国とも日本と比較して屋外広告が非常に少ないと感じました。
様々なモノのデザインがシンプルであっさりしています。
経済的な違いなのか、街並みに配慮してなのか、とにかく広告が少ないです。
この国が世界標準とすれば、我が国は広告で溢れかえっています。
他国の人からすれば情報が溢れすぎて息苦しさを感じるかもしれません。
でも我が社は広告、看板でメシを食べているわけで、広告天国はウェルカムです。
さて、広告とは全く関係のない風景を紹介します。
デンマークにあるクロンボー城を訪れ時に、お堀にかかる橋でちょっとビックリ。
手のオブジェです。
明らかに銅像とわかっていても光景がリアルです。
何の脈絡もなく置いてあったので驚きました。
社長