- DATE : 2018.11.20
- CATEGORY : 社長のコラム
台風による看板の被害検証
先日、所属する看板業界の団体「関東ネオン業協同組合」の秋季セミナーに登壇し、お話をさせて頂きました。
私の受け持ったテーマは「台風による看板への被害の検証」です。
あの記憶に新しい、21号と24号。日本大陸を縦断したやつです。
今回はネット上に拡散された被害写真を検証材料として活用しました。
ひどいものでは、巨大な看板が根元から倒れているものや、上空から落下しているものがありました。
改めて自然の驚異を実感させられましたが、それぞれの写真をつぶさに観察すると、倒壊した原因と思われるような証拠も写り込んでいるようでした。
憶測の域ではありますが、設計上の強度不足や日常の点検不備を疑う事例がいくつかありました。
何よりも、他にびくともしない膨大な数の看板がある以上、いくら最大クラスの台風といえども、自然の驚異のせいだけには出来ないと思います。
ただ、看板には構造計算しにくい軽量な部材も含まれるため、これがもしもの時に風で飛ばないようにするには、看板業者の経験値で創意工夫するほかありません。
そのためには今回の台風被害を対岸の火事とせず、他山の石として検証することも大切だろうと感じました。