日本橋は大伝馬町。
享保3年創業の老舗のブラシ屋さんです。
暴れん坊将軍が大活躍しているころですね。
欄間には木製の屋号を掲げた歴史を感じる看板と、でかい電球がひとつ。
壁面には金属製だと思われるこれまた歴史を感じる文字が。
何より建物が歴史と風情を感じる作りで、風格がございます。
せっかくなのでお邪魔して、懇切丁寧な説明を受けた後に歯ブラシをひとつ購入しました。
馬の毛で作られた歯ブラシはソフトなタッチで好感触です。
時代に合わせてホームページもありました。
気になる方は下記にアクセスしてみてください。
http://www.nihonbashi-edoya.co.jp/
ハイドン
時代の流れか、不景気だからか...。ビル屋上や壁面の屋外広告が次々に姿をけしている今日この頃です。
屋上広告と言えば、高度経済成長期には、東京の首都高速道路を走行すれば格好の広告スペースとして沢山見ることができました。
ここ最近は広告自体がネット広告などの他の媒体へ移りつつあり、またビルの建て替えや更なる高層化によって、広告効果が薄れるという理由もあるのかもしれません。
写真は六本木の東京ミッドタウンのオープンスペースから見た風景。
ここに広場が出来たことで、人が集まり、新たな広告スペースが生まれたかのように見えます。
屋外広告は減少ばかり実感されますが、こうしてちゃんと新しい場も生まれているんですね。
ponko
新木場駅はR京葉線、東京地下鉄有楽町線、東京臨海高速鉄道の3線が利用できる駅ですが、有楽町線の改札口に立派な駅名サインがありました。
新木場の「木場」とは、貯木場のことなので、木を大胆に使った港の風景をデザインしているようです。
壁に沿って並ぶ縦柱は波の大きなうねりを感じさせます。
よく見ますと、角材の先端がうろいろな形状の「継ぎ手」になっています。それぞれに継ぎ手の名称があり、昔授業で習った記憶がありますが、いまでは全く思い出せません。
駅名をうたったサインにしては立派な造りです。
ponko
「犬も歩けばマルイに当たる」というほど、新宿の東口にはマルイの店舗がテーマごとにたくさん点在しています。
その店舗が次々と新しく生まれ変わっております。
4/24には本館が建て替えられ、リニューアルオープンを迎えました。
当社もサインの分野ではお仕事を頂戴し、微力ながらもそのお手伝いをさせていただいておる次第です。
少し遡って2/27に元マルイヤング新宿が「新宿マルイカレン」にリニューアルされました。
若い女性をターゲットにした店舗で、同じコンセプトで2階に出店したユニクロとガッチリタッグを組んでんいます。
不景気で暗いニュースばかり溢れていますが、マルイのようなハイレベルな店舗展開を目にすると、なんだか元気が湧いてきます!
ponko
リニューアルした銀座のタグホイヤーのサインを見てきました。
この物件はあるクライアント様から見積もり依頼をいただいて、受注がかなわなかった物件だけに残念です。
この手の計画はサインと造作の境界が曖昧で、光る壁や光るボーダーラインなど、看板専門業者にとっては製作やコストの面で悩むところです。
今後の勉強のためもあり、出来上がり具合を観察してきました。
まずはLEDの表面発光サインですが、大阪の某メーカーさんの製品だということは一目瞭然です。
これまでは、光る文字といえばネオンでしたが、LEDが登場して以来、この手のサインは進化を続けています。
従来は単品受注製作であったサインが、メーカー品というように姿を変えた影響で、看板専門業者はこれの取り付けのみが仕事となってしまい、仕事の面白みが無くなってしまいました。
不平を言っても始まりませんが、これも世の常、メーカーさんもし烈な競争で大変な状況でもあるようです。
こちらはオーソドックスな間接照明式の文字です。
これだけ大きいとネオンも入りますが、おそらくLEDでしょう。
こういったものは完全にサインなので、我々の専門分野です。
特徴的なのは、この三角形を成す照明ボーダーです。
メンテナンスのことを考え、カバーは外れる構造である必要から、小刻みに設けられたビスが気になりますが、仕方がないでしょう。
仕上げの精度はかなり高いように見えました。
防水や汚れや建物との取り合いを考えると、看板屋にはちょっと厳しい仕事です。
けれど、看板屋も看板にとどまらず、何でも出来るようでないと、生き残れないのかもしれません。
ponko