袖看板で内照式となるとそこそこの厚みが必要となります。
光源は経済的な面から蛍光灯が一般的です。
この蛍光灯による光のムラが生じないように、板面から適度な距離を保って設計することは常識です。
両面発光するタイプの場合、条件にもよりますが、頑張って看板の厚みを薄くしても200ミリくらいが限度でしょうか。
通常は250から350ミリくらい。
まあ、別に袖看板なんて厚みの薄さにコダワル必要もないと思うのですが、よく可能な限り薄くスリムにという注文を受けます。
そんなことで、銀座のスワロフスキーの店舗に付いている袖看板は、私の見た限りかなり薄いです。
断面形状は台形で、根元のほうは広がっていますが、先端は100か150ミリほどの厚みに見えます。
となると、蛍光灯ではない別の光源かと思われますが、非常に造りが気になります。
ponko
銀行のサインは当社でも数多く納めた実績があります。
なかでも合併によるIC変更工事がメインでもあります
そのようなサインは全国一律品質が原則であるため、特別なデザインを採用する店舗は稀であります。
そういった意味で、ちょっとデザインが凝っている銀行のサインを見かけると、じっくり観察したくなります。
上の写真はだいぶ以前に撮影した日本橋支店のものですが、当初その造りが非常に気になってました。
特に袖看板は透明のガラスに覆われているように見え、構造やメンテ方法、夜間の光り具合が気になったものです。
実は某看板屋さんのブログで、ガラスに思えた被覆が実はアクリルであり、ガラスに見立てるために特殊なフィルムが貼ってあることを知ったのです。
ガラスとばかり思い込んでいた私は、まんまとデザイナーの狙い通りに引っかかったというわけです。
今回は一年半ぶりにようやく夜間点灯状態を見ることができたので話題に取り上げました。
ponko
カラフルな塗料缶に赤い刷毛が突き刺さっている巨大な回転看板。
京橋2丁目の交差点にある、アサヒペンの回転看板は日本橋側からも銀座からも良く見える存在でした。
ところが!昨日の夜に日本橋から銀座に歩いて行く途中に愕然としてしまいました。
いつの間にか隣に高層ビルが建っていて、銀座からは全く見えない状態に!
ついこの前までは見えていたはずなのに...
先日紹介したグリコのネオン広告塔と同じ運命。
周りの建物がどんどん高層化し、行き場を追われつつある都心の屋上広告塔の姿を見ました。
ponko
今日は銀座にある箸の専門店の看板を紹介します。
看板の表面には店名のほかに、そのものズバリ巨大な箸が取り付いています。
その店の扱い商品そのものをかたどった表示手法は、言語を必要とせず誰にでも分かるという点では看板の原点ともいえるでしょう。
この看板のベースの素材はよくわかりませんでしたが、コンクリートの洗い出しのような仕上げでした。
それにしても、日本に箸の専門店はもっと数多くあってもいいのではないでしょうか。
日本の食文化とは切れない関係なだけに、「安物」、「使い捨て」という箸の扱われ方はいかがなものかと。
少々値が張っても自分の気に入ったデザインの箸でいただく料理の味はまた違うのでは。
そういう私は安物の箸を何年も使っておりますが。
ponko
街中でなかなか味のあるコーヒーショップの看板を見かけました。
お店はビルの地下にあるため、階段のすぐ手前に看板を出しているのですが、
この看板、ビルの扉と兼用となっています。
扉を上手に看板のデザインに取り入れたとも見てとれます。
全体の配色の良さもさることながら、真ん中のサインは木彫りベースに鉄製の文字を浮かしており、 照明効果で温か味が伝わってきます。
きっと店内には無垢板のカウンターがあり、挽きたてのコーヒーを出してくれるのだろうなぁと
なんとなく店内の雰囲気も想像してしまいます。
ドアノブにコーヒーミルのハンドルを使っているところも注目です。
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