- DATE : 2008.04.26
- CATEGORY : 看板ウォッチング
突き出し看板は四角いという話
看板用語でいう突き出し看板、いわゆる袖看板というものは日本の看板スタイルの中でもっともポピュラーです。
どこにでもあるような看板と思われますが、海外ではそれほど多くは見かけません。
海外で見かける袖看板は割りと小さく、どれも個性的な形をしています。
日本の場合はビルの壁から袖のように縦長に突き出ているものや正方形の小型のものまで縦の長さはいろいろです。
法律で突き出し長さには限度がある関係で、看板の幅はおよそ統一されて見えます。
形状はほぼ99.9%は四角です。これは法律で決められているわけではありませんが、その理由はおそらく製作費用が安い、面倒なデザインが要らない、ビル入居テナント同士が仲良く分け合える、ということでしょう。
要はデザイン云々よりも効率性、経済性を優先しているのです。
コマ割りにされた袖看板、1つを独占している袖看板、いろいろありますが、お店や企業の個性がみんなあの四角い枠の中に押し込められ、その中でもなんとか目立とうともがき主張しているようです。
なんとなく日本の縮図を見る感もあります。
さて、四角い常識の枠からはみ出したサインを2つ紹介します。
まずは池袋の居酒屋さんの袖看板。
とてもイメージしやすい形状です。周りが四角だらけの街路では割りと目立つ存在です。
2つ目は茗荷谷のメガネ屋さんの袖看板。
四角い枠にはまっているより絶対に目立つし判りやすいです。